2007-01-19

Wig Wamania - Wig Wam

ウィグ・ワマニア

2006年リリースの2ndアルバムです。
ノルウェーのバンドです。地元ではかなり人気があるみたいですね。
2006年日本でも大きく話題をさらったバンドの一つです。

見た目はグラムロックかLAメタルか、はたまたKissか悪魔かというぐらい強烈な印象を焼き付けてくれるケバケバしい格好なんですが(またメンバーが結構おじさんなんできっついんだこれが)、彼らの特徴であり本質は、その化粧の下に隠れた、真摯ですらある80年代ロックへの憧憬です。

雰囲気があのころのロックがきらびやかだった時代そのまんまなんですよ。青空が似合う元気の出る曲調、気がつけば口ずさんでいるようなキャッチーなメロディは、メンバーの確かな演奏技術の下で洗練され、Wig Wam印のHRとして構築され、完成されています。あの当時を曲のみならず存在全体を忠実に再現するのが多分、このバンドの目的でもあるのでしょう。

Skid Row,Def Leppard,Firehouse,Motley Crue,Dokken…とりあえずこの系統のバンドを羅列してみましたが、このあたりのバンドが好きであれば、本バンドは試してみて決して損は有りません。というか上記バンドの一つでもストライクゾーンであれば、今の時代この系統を新しい音で試せるのはこのバンドぐらいしかないとも言えるかも知れません。

また、特に本アルバムの特徴として、曲の影響がHRというよりはどちらかというと当時のアメリカやイギリスのチャートを賑わせていた曲の数々、それらを全体的にふんだんに取り込んでいるように感じました。本アルバムでは特にポップス界隈のメロディが影響として色濃く出てるように感じました。Cheap TrickとかBelinda CarlisleとかForeignerとか。

しかし彼らは今まで挙げたバンドの真似を単純にしているわけでは決して無く、あくまで自分たちの曲として再構築していますので、あくまでリスペクトとしてとらえることができるでしょう。でもこのバンド(わざとかも知れないけど)曲によってはあからさまに何の曲に影響されたか出所がわかっちゃうんですよね。それがまたおもしろいんですが。いろんな意味でエンターティナーなんでしょう。

とりあえず、80年代の洋楽を共に楽しみ過ごしてきた方は聴いてみてください。そんな人たちにとって、このアルバムを聴いたときにうけるこの感覚は、もはや懐メロと言ってもいいでしょう。そういや例えばHarem Scaremなども、アルバムはこういう方法論だったような気もします。彼らの時代ではほぼ日本でしか通用しなかったけれど、今や意外とこういう音楽は世界的に受け入れられるようになったのかも知れませんね。

My Favorite Song : Slave to Your Love

Similar Artists: Skid Row,Def Leppard,Dokken,Motley Crue,Harem Scarem

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