2007-01-15

Eleven Fire Crackers - Ellegarden

ELEVEN FIRE CRACKERS

2006年リリースの5thアルバムです。
日本のバンドです。ジャンルは一応Emoということにしておきます。

このアルバムは彼らの今までのアルバムとは絶対的に違うものが感じられました。今まででも、哀愁漂うメロディを持つ曲は多くあり、それがこのバンドの持ち味の一つでもあったのですが、今回のアルバムにはこれまでのそれらの曲中には感じられない、虚しさと優しさが同居したような妙な感覚が、全ての曲のメロディに感じられるのです。

それがこのアルバムの完成度を劇的に上げたと私は感じます。元よりメロコアとエモの間を行き来していたような感じのあるバンドでしたが、ここに来てバンドとしての色合いが若干変化したように感じます。激しい曲でも、情感溢れる曲でも、この虚しさと優しさがまるで曲を包み込むように存在しているように思われるのです。
元々歌詞の世界観はそれに近い雰囲気を持っているので、それと曲がマッチしたことが、更にアルバムの完成度を高めてるのかな?あまり歌詞にはこだわらないつもりだったのですが。

個人的に曲からこの感覚を受けるバンドは、有名どころではNirvanaとかGreen Dayとか。まぁNirvanaのようなあそこまで退廃的なものは感じませんが、曲から感じる不安と憤りが混ざったような感情が何となく近く感じられます。

最近は有線などでよく聴かれるようになりました。やはり普通のJ-Popからこのバンドの曲に変わると、ちょっとだけその場の雰囲気が変わるような気がします。このアルバムはメロコア好きよりはemo好きにお勧め、Jimmy Eat WorldやMaeなんかが好きでも、結構行けるかも知れません。

My Favorite Song : 高架線

Similar Artists: Nirvana,Green Day,Jimmy Eat World,Mae

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