2007-02-01

What It Is To Burn - Finch

ホワット・イット・イズ・トゥ・バーン

2002年リリースの1stアルバムです。
アメリカはサンディエゴの出身です。
The Usedなどと並んで、スクリーモの先駆者的存在と言われています。

とはいえ、This is Screamo かと言われると、実際ちょっと違うと思うんですよね。まぁ一応ジャンル的にはスクリーモになるのかも知れませんが、ここで聴ける曲の数々はそんなカテゴライズを超えた、さわやかさや奥行き、広がり、そして隠し味的な切なさを曲に感じられる作風になっています。メロディがちょっと懐かしめのアメリカン・ロックを彷彿とさせたりして、このバンド独特の雰囲気を作り出すことに成功していると思います。このアルバムの特徴を一言で表すと、曲のダイナミズムでしょうか。

実際、スクリーム自体をあまり曲の要素として全面に出していないのもその一因にあるでしょう。確かにアルバムとしては、スクリーモというジャンルでの代表作ではあるんでしょうけど、実はこれらの曲からパンク的な要素を個人的にはあまり連想しません。4.とかはまぁパンクっぽい部分もありますし、9.なんてのはグラインド・コアみたいだし、じゃあ他になんなんだと言われても、まぁやっぱり楽器の音とかはパンクなんですけどね。

このアルバムはそういうジャンルとしての薦め方よりも、もっと普通に洋楽の好盤として推すことができるのではないかと思います。感覚的というか、受ける印象としてはEllegardenとかにも通じるものがありますし、メロディもわかりやすいので洋楽をあまり聴かない人でも受け入れやすいのではないでしょうか。そう、このアルバムは、ある意味いわゆる洋楽の「王道」なんですよね。結局のところ。

残念ながら本バンドは2ndアルバムまでをリリース後無期限の活動停止を宣言し、現在メンバーはそれぞれ別のバンドで活躍しています。それぞれのバンドではこういった系統の曲はやっていないようで、実にもったいなく、残念であります。

似ているバンドは、Jimmy Eat World、Taking Back SundayやThriceなど。Museなんかも似ている側面があると思います。典型的スクリーモよりは、メロディのはっきりしたエモ系のバンドが好きな方が気に入ると思います。
ちなみに2ndアルバムはもっとDeftonesのようなヘビィロック、HMよりの曲調になっています。こちらもなかなかよろしいので、興味があれば是非。

My Favorite Song : New Beginning

Similar Artists: Jimmy Eat World、Taking Back Sunday、Thrice、Muse

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