2007-03-11

When Everything Falls - Haste the Day

When Everything Falls

2005年リリースの2ndアルバムです。
アメリカはインディアナポリスのメタルコアバンドです。

残念ながらこのバンド、2007年3月現在未だ日本デビューは果たしておりません。個人的には本バンドはメタルコア勢の中でもトップクラスの実力と楽曲をもっていると思いますので、何故日本デビューがこんなに遅れているのか不思議で仕方ありません。

スクリームパートの突進力、メロディアスパートの煽情力もそれぞれ一級品ですが、本バンドの魅力はそのメタル的なギターの音と使い方です。多分ギターはジャンルとしてはメタルが好きなんでしょうね。リフの使い方や、曲の所々に出てくるソロの切り込み方が、正にメタルに影響されました、といった風情で出てきます。いわゆるギター単独でその曲の主メロになりえるIn flames的なアプローチもありますし、Iron Maiden的なキメもあり、アメリカのバンドにしては曲の構成面での凝り方を特徴にした珍しいバンドだな、という感じを受けました。また、通常のメロディアスなパートでも、バックの演奏はメタルのような(というかメタルそのものですね)音で、あまりクサメロ臭が強くないため、メタルコアの中でくくらずに、いろんな層にアピールできる楽曲が多いと思います。

個人的には本バンドの弱点は、スクリーム時のボーカルの軽さかなと思います。軽めの音質で高いところをぎゃんぎゃん喚いているスタイルは劣化版Cradle of Filthといった感じで、ちょっと2流以下のブラックメタル的な印象をうけてしまいます。ここがもっと印象的に使えるようになると、このバンドはもっとかっこよくなると思うんですけど、それは次作以降に期待ということで。

まぁ結局この手のバンドってのは、どれだけ良質のメロディをサビに持ってこれるかというのがポイントの一つ(というか評価の8割方を占める)な訳ですが、このバンドはボーカルだけではなく、ギターリフも非常に練られた良質のメロディをもっており、これが他のメタルコア系のバンドと一線を画しているという感じです。1stも良いアルバムでしたが、本作では曲の構成がよりコンパクトになり、スクリームとメロディを歌い上げる部分のメリハリもついて、非常に良質のアルバムとなりました。

AtreyuとかIt Dies Todayとか、Triviumとか好きな人は聞いてみて絶対に損はないでしょうし、UnderoathやHopesfallも全然いけると思います。むしろAtreyuやHopesfall、Silversteinを洗練させたように感じる時もあるぐらい、完成されているバンドだと思います。

あと、このアルバムの最後の曲である12.Long Way Down。これGoo Goo Dollsというバンドのカバーなんですが、オリジナルより演奏がヘビィであり、テンポアップもしてノリがよくなっており、本バンドのオリジナルとしても遜色ないようなかっこいい出来になっています。(まぁ元々の曲もかっこいいんですけど)個人的に、カバーをうまく自分色にアレンジできるバンドは、その後の曲も変わらず大好きになる率が非常に高いので、本バンドには非常に期待しております。新作が2007年3月予定とのことで、またよければ良いなぁ。

My Favorite Song : When Everything falls

Similar Artists:Atreyu,It dies Today,Trivium,Underoath,Hopesfall

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